相撲に勝って、勝ち名乗りを受ける力士が軍配に乗せられている懸賞金を受け取るときに手刀を切ります。
この手刀は左、右、中央の順番に手で空を切るという動作で、土俵を守っている「天御中主神(あめのみなかぬしのかみ)」、「高御産巣神(たかむすびのかみ)」、「神産巣日神(かみむすびのかみ)」の三神に感謝するという意味があります。
その始まりは江戸時代で、千秋楽の結びの三番で勝った小結は矢、関脇は弦、大関は弓を受け取る習慣がありました。
後に大関に変わり弓取り式の力士が弓を受け取ることになって、行司から差し出される弓に手刀を切る動作をするようになりました。
当時はその弓を受け取るときにだけ手刀が切られていましたが、当時大関だった名寄岩(なよろいわ)が取り組みに勝って懸賞金を受け取る時に手刀を切ったことがあまりにも真摯な態度に見えたので、他の力士も真似をするようになりました。
昭和41年には相撲協会が「懸賞は手刀を切って受け取ること」と正式に通達しています。