「明け荷」とは、関取専用の荷物を入れる道具です。
以前は一般の人が旅行つづらとして利用していましたが、今では相撲界だけに残っています。
大きさは、横80cm、縦45cm、高さ30cmで重さは10㎏もあります。
竹としぶを塗った和紙であるべんがら漆で作られている頑丈な竹行李で、外側は全部濃い緑色で同じ形ですが、横に朱色で四股名が書かれているので持ち主はわかるようになっています。
十両以上の関取と十両以上の行司が持つことができるもので、横綱は三個、それ以外は一人一個身支度部屋に持ち込みできます。
化粧回し、取り廻し、浴衣、タオルなどあらゆる荷物を入れているようで、巡業の時にも必ず持っていきます。
幕下以下の力士が付き人としてこの化粧回しが入っている明け荷を運ぶ役割をしているので、俗に「ふんどし担ぎ」と呼ばれているようです。
力士が関取に昇進すると同期生が明け荷をプレゼントする習慣があり、関取を目指すものにとっては憧れの道具です。